制御盤内でのノイズ発生を抑制する製作技術
1.ダクトの使用を工夫
通常ノイズ抑制のための配線方式として、動力線と信号線・シールド線の分離配線を行います。ダクトでそれぞれを分離したり、
ダクト内でセパレータを挿入し、分離配線を行います。
私たちは、その分離方法をもう一段拡大し、ダクトを2段に配置し、より確実に分離配線を可能にする方式を展開しています。
これをすることで、インバータなどの出力線の分離がより確実に可能となります。。
2.筐体内の接地(アース)配線の工夫
筐体内のアース配線を中板も含めともにアースポイントに配線します。中板はZAM材・ボンデ材を使用し(塗装なし)接地配線には
銅平などを使用します。
動力用配線(100SQ以上)の工夫
100SQ以上のMLFCやMTW電線などの線径の太い配線は、その取り回しに苦労します。250SQ・325SQ或いは銅バー配線に至っては
十分な事前検討が必要です。私たちは、このような太線や銅バー配線の必要なときは、回路図から部品配置・配線方式・配線経路を事前
に検討し板金構造設計時にこの内容を盛り込みます。従って板金製作時に部品配置に応じたアングル位置や、取付け穴加工を行い、配線
経路に従った位置で必要な配線金具を取付けておきます。こうすることで難題な配線作業もスムーズに進むよう工夫を行っています。